発泡スチロールの倍率ってなんですか?(倍率) 編|大和化学工業株式会社の発泡スチロール成形の豆知識です。

大和化学工業株式会社

発泡スチロールの倍率ってなんですか?(倍率) 編

材料メーカーより材料(発泡ポリスチレンビーズ)を購入いたします。

発泡ポリスチレンビーズ

購入時の倍率は1倍となります。

矢印

発泡ポリスチレンビーズ

弊社にて指定の倍率に膨らませます。
なぜ、指定の倍率に設定をするのかと言いますと、それぞれの倍率により特性があり、緩衝材であれば緩衝効果芯材であれば強度や硬さ、ロボットトレーであれば寸法精度、保温材であれば保冷保温効果、と言った色々な違いがあるためです。

また、お問合せ頂きますお客さまの中で、30倍と60倍どっちが硬いの?重いの?と言う質問があります。

30倍は1倍の発泡ポリスチレンビーズを30倍に発泡させる(膨らませる)60倍は1倍の発泡ポリスチレンビーズを60倍に発泡させる(膨らませる)60倍の方が30倍より膨らんでいるので柔らかくて軽くなります。
計算で表しますと、発泡ポリスチレンビーズ1倍の比重は1となります。

これにより30倍の比重は
1(比重)÷30倍(倍率)=0.0333・・・・・

60倍の比重は
1(比重)÷60倍(倍率)=0.0166・・・・・

さらに、この数値を使用し体積を求めますと例えば下図の10cm×10cm×10cmの立方体があるとします。

図

立方体の体積の求め方は1辺×1辺×1辺
よって10cm×10cm×10cm=1000cm3

1000cm3に比重を乗算(掛け算)した数値が重量となります。

30倍の場合:1000cm3×0.0333=33.3g

60倍の場合:1000cm3×0.0166=16.6g

※比重とは、ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。

通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は 4°)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。

上記により、発泡倍率の関係は
・発泡倍率が低い程  密度が高く、重くて固い
・発泡倍率が高い程  密度が低く、軽くて柔らかい
倍 率 弊 社 で の お 客 様 の 使 用 用 途 例
5倍 ロボットトレー
10倍 一般トレー・芯材・機能部品・ヘルメット・学校教材
20倍 一般トレー・芯材・機能部品・ヘルメット・水耕栽培用トレー・試験管薬品ラック・コンクリート用型枠材
30倍 一般トレー・水耕栽培用トレー・試験管薬品ラック・保温材・食品ケース・消失模型・コンクリート用型枠材・プランター・クーラーBOX
40倍 一般トレー・産業用緩衝材(重量物)・食品ケース・医療ケース・消失模型・プランター・クーラーBOX
50倍 一般トレー・産業用緩衝材・食品ケース・医療ケース・額用フレーム・プランター・玩具ケース
60倍 産業用緩衝材
70倍
80倍
90倍
100倍
お客様のご要望にあわせた発泡倍率(硬さ)での成形対応が出来ます。
初めて発泡スチロール使用されますお客様は、発泡倍率(硬さ)に付いて判らない事が沢山
あると思われます。
そんなお客様のために弊社では発泡スチロールの倍率ごとに成形を致しました、4種類の倍率板サンプルをご用意しております。
※成形板サンプルは10倍〜60倍となります。(10倍単位・6種類)
※現在、他社様よりご購入をされている場合はご用意は出来ませんのでご了承下さい。
※ご依頼内容によっては有償となります。

お気軽にご相談下さい。お見積りは無料です。

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