発泡スチロールの特性は?
これまで発泡スチロールは単なる容器に使用されるものとしてしか認識していなかったのですが、その他にも住宅建材をはじめ様々な用途があることが分かり、改めて自社でも発泡スチロールを容器以外にも活用しようと考えています。 そこで基本的なことになり恐縮なのですが、素人にも分かりやすいように、発泡スチロールの優れた特性や、製品になるまでのつくり方を教えていただけますよう、よろしくお願いいたします。 |
断熱性や衝撃性や成形性に優れていて軽くて水に強い特徴があります
まず、発泡スチロールというのは、石油からつくられており、それから精製されたスチレンモノマーという化学物質を水中でかき混ぜ、小さな粒をつくります。 この作業を重合と呼び、できあがった小さな粒に発泡剤を加えると、発泡スチロールの原料となるビーズが完成します。 それに蒸気をあてて加熱すると、膨張してもともと0.3〜2mmしかないものが、50倍もの大きさになり、この工程のことを予備発泡と呼んでいて、これによってできたものを「発泡ビーズ」です。 発泡ビーズを金型に入れて再び蒸気をあてて加熱すると、発泡ビーズがさらに膨らんで、ビーズ同士がくっついて、金型通りの発泡スチロールが完成します。 発泡スチロールは、空気の層で構成されていることから、中の熱を逃さず、外からは熱をいれないため、断熱性に優れています。 発泡ビーズは衝撃を吸収する力がありますので、衝撃性に優れていて、実は発泡ビーズがきちんと密着していることから耐水性にも優れています。 ご存知の通りに、軽量という大きな特徴ももっていて、それはその98%が空気でできているからです。 つくり方で説明した通りに、金型の形状を変えることで、様々な形にすることができることから、発泡スチロールは成形性にも優れていることも大きな特徴となっています。 |