発泡スチロールは、ドイツにある世界最大の総合化学メーカーが1951年に開発しこの世に誕生しました。日本への輸入が始まったのは1954年からです。
1959年からは日本でも生産が行われるようになったので、2022年で50歳になる方なら生まれたときから馴染みがあると思います。
発泡スチロールには、軽量、緩衝性が高い、断熱性に優れている、水に強い、成型性に優れているという5つの大きな特徴があります。
発泡スチロールは、原料であるビーズを50倍程度に膨らませてつくられていて、その98％は空気でできています。それが軽さの理由です。ご存知の通りにこの軽さに高いクッション性がプラスされているため、家電などの精密機械の緩衝材としてはとても重宝されているのです。
発砲スチロールを構成するビーズは一つずつが小さな部屋でできているため、内部に外の空気が伝わりにくくなっていて、外からの熱を入れずに中の熱を逃しにくくなっています。これが高い断熱性を実現しているのです。
ビーズ同士が強固に密着しているため、水を通しにくい特徴もあります。そのため、魚や肉を入れる容器に用いられています。
発泡ビーズは金型さえあればどんな形状にもつくることができ、さらに着色もできるため、自由にデザインできて見た目をよくすることもできるのです。それが最近お洒落な容器として多用されている理由です。
これらの優れた性能には未知のいろいろな可能性も秘めているため、今後ますます発砲スチロールの用途は広がると思います。