発泡スチロールは、そのほとんどが空気で作られていて、重量は製品の体積のわずか2%であるポリスチレンの重さだけです。軽量であるため商品の発送にかかる費用を安くできる他にも、持ち運びしやすくなり、作業をする人などの負担を減らすことも可能です。
さらに、発泡スチロールを看板などオブジェに使用すると、万が一落下などのトラブルが起きても、大事故を回避できるなどのメリットもあります。
発泡スチロールは熱伝導率が低くて熱を伝えにくいため、断熱性に優れています。耐熱性にも優れていて変形がしにくく、80℃程度の温度までは耐えられるようになっています。
発泡スチロール内の空気は、独立した気泡として1つひとつが融着していることから、水や湿気の侵入を防ぐことができるよういなっています。耐水性に優れている点も大きな特徴です。
独立した気泡として1つひとつが融着していることから、衝撃吸収性にも優れています。家電製品や精密機器などの包装材や緩衝材として、製品を衝撃から守ることが可能です。
発泡スチロールは空気の誘電率と近く低誘電率な素材であることから、電磁波の干渉を受けにくいことも優れた特徴の一つです。
発泡スチロールは、耐薬品性にも優れています。メタンや硫黄酸化物、硫化水素などのガスに対する寸法変化率や重量変化率は0に近い値で、灯油や軽油、硫酸、水酸化ナトリウム水溶液などに対しては、変形や溶解などの外観変化もありません。
発泡スチロールは成形性にも優れています。金型に原料ビーズを入れてスチームで加熱するだけで、好きな形に製造できます。
加工性にも優れていて、軟らかくて熱に容易に融けることから、刃物や電熱線などで加工しやすいという特徴があります。